乾癬とは
乾癬(かんせん)は、皮膚の真皮部分に炎症が起こり、角層が異常に増殖してしまうことによって生じる疾患です。皮膚が赤く盛り上がり、白い鱗屑(かさぶた)が発生する特徴的な症状が現れます。乾癬は慢性的な疾患であり、症状は改善と悪化を繰り返すことが多いです。
症状
乾癬の主な症状は、赤い斑点(赤斑)が皮膚に現れることで始まり、その部分が盛り上がって白いかさぶた(鱗屑)ができます。かゆみや炎症を伴うことがあり、慢性化すると正常皮膚との境目がはっきりしなくなります。また、爪にも病変が生じ、爪が白く濁って凸凹となることがあります。
原因
乾癬の原因は完全には解明されていませんが、遺伝的要因や環境要因が関与していると考えられています。体が本来持っている免疫機能が過剰に働くことで、皮膚の異常増殖が引き起こされるとされています。感染、ストレス、過食過飲、睡眠不足などの生活習慣やストレスも乾癬の悪化要因とされています。
日常の注意点
ストレスの軽減、適切な食事、十分な睡眠など健康的な生活習慣を守ることが重要です。 また、かさぶたを無理に剥がさないようにし、皮膚を傷つけないように注意することも大切です。
よくあるご質問
乾癬は感染性がありますか?
乾癬自体は他人に感染することはありません。
乾癬は完治しますか?
乾癬は完全に根治することは難しく、症状を一時的に和らげる治療法が主な選択肢です。治療には外用薬や内服薬、光線療法、生物学的製剤などがあります。
乾癬の治療法はありますか?
乾癬の治療法には外用療法(ステロイド外用剤、ビタミンD外用剤)、内服療法(シクロスポリン、エトレチナート、アプレミラスト)、光線療法(PUVA、UVB療法)、生物学的製剤(TNFαモノクローナル抗体製剤、IL-12/23 p40モノクローナル抗体製剤など)などがあります。